社員コラム「タイヤ脱落事故」S.T.

先月、西区で走行中の軽乗用車からタイヤが外れて近くを
歩いていた女の子にぶつかり意識不明の重体になる痛ましい事故が
ありました。そのあとも小樽でトラックのタイヤが外れるなど
同じような事故が全国でも、相次ぎ起きました。これらはいずれも
タイヤを固定するボルトの緩みが原因とされています。

統計によると、大型車トラック・バスに限ってのことですが、この
ようなタイヤの脱落事故の発生件数は全国で昨年140件と過去最
多で、脱落事故は10年前に比べ12倍に増加しているそうです。
その要因のほとんどが整備不良、すなわちボルトの締め付けの緩み
から起きる脱落ですが、ある調査によれば、10数年前に大型車の
タイヤの規格をJIS方式からISO方式に変えたことが要因ではないか
と考える説も出て参りました。

ISO方式は締め付けが単純で整備がしやすく製造コストも抑えられ
ることから今や世界の大型車両の96%がISO方式を採用していま
す。まさに「世界基準」です。
しかしながら脱落事故のおよそ9割がISO方式のタイヤであること
から、事故の大きな要因の一つと考えられておりますが、国交省は
それを認めておりません。

弊社では大型車は無くなりましたが、ついこの間も営業車のタイヤ
のディクスブレーキが壊れ修理に至ったこともありましたので、な
にが起きるかわかりません。タイヤやブレーキ関連は、トヨペット
に聞いても車の年式や走行距離だけでは一概に交換時期の見極めが
むづかしいため、日ごろからの点検がいかに重要かがわかります。
西区の事故を起こした車両も事前に「予兆(まえぶれ)」があった
そうで、そこで気づけば大惨事にはならなかったと思います。
われわれも普段、車に乗っていてちょっと変な音がするとか、いつ
もと違う違和感を感じたら、すぐに車両担当なり上司に相談し、直
さなければならない場合は修理にまわしていくようにお願いしたい
と思います。

これからの時期、悪路を運転する機会が増えますので、いつも以上
に慎重に運転をお願い致します。

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