社員コラム(S.M)『「徹底」の元々の意味と由来』

「徹底」とは「十分に」とか「しっかり行き届く」という様な意味で使われる言葉で、
元々は仏教用語で仏教の経典に出てくる話しが由来といわれています。
由来となった話は3種類の動物が川を渡る渡り方についての話しで
「うさぎ」、「馬」、「象」が登場します。
内容は「兎は水面を小刻みに掻いて泳いで渡る」
「馬は首を出して脚で水中を深く掻いて泳いで渡る」
「象はしっかりと河の底に足をついて渡る」
というもので、何を意味しているかというと、物事の理解度を表しています。
兎は底の状況がまったく分からないまま、目的に向かい、物事を理解できていない状態。
馬はある程度の情報は知っているが、底の経験は無く、深くは理解していないというように、
物事の理解度に例えていて、深く理解しているか、浅く理解しているか。ということになります。
象の川の渡り方の様に、底に徹して、底の状況をしっかりと把握して、
物事を深く理解して経験して自分の知識とすることが、「底」に「徹する」と書いて
徹底という言葉の元々の意味になるかと思います。
今のコロナの状況で考えると、まだまだ向こう岸が見えないですし、
分からないことも多いのでなかなか深く理解することは難しい状況ですが、
少しずつ分かってきていることの理解を深めていくことが大事じゃないかと思います。
仕事に置き換えても、顧客によって状況が変わってきますが、お客様の状況、
情報をしっかりと把握して、地に足を付けてお客様のお役に立てるように、
アフターコロナに向けて先を見ていくことももちろん大事ですが、
しっかりと地に足を付けて今出来ることの理解を深めることを徹底していきましょう。

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