本日のお話は、私たちの仕事や生活に大きな変革をもたらす技術、XR の市場動向についてです。
XR がどのように進化し、どれほどの規模になっているのかを数字で確認することで、
私たちの事業・生活における「未来の可能性」を共有したいと思います。
XR技術自体は古くからありますが、市場が本格的に動き出したのは、2016年の「VR元年」です。
それ以前の市場規模は極めて小さく、集計が難しいほどでした。
しかし2016年に高性能なVRデバイスが消費者向けに登場し、
日本の市場規模は一気に数百億円のレベルへと成長しました。
この段階では、主にゲームやエンタメ分野が中心でした。
その後、2010年代後半にはスマートフォンのARアプリが普及し、市場の裾野が広がっていきました。
市場の景色が決定的に変わったのは、ここ数年です。デバイスの高性能化と、
法人利用 BtoBの拡大が相まって、市場は「非連続な成長」を遂げています。
例えば、世界のXR市場は、2022年時点で数百億米ドル(数兆円)規模に達したと推計されています。
さらに将来の予測を見てみると、この成長の勢いは止まりません。
ある調査では、日本のXR市場規模は、2030年までに約8,380億円、これはおおよそ54億米ドルに相当すると予測されています。
世界の市場では、2030年までに数千億米ドル、日本円にして数十兆円規模の巨大産業になると見込まれています。
この成長を牽引(けんいん)するのは、エンタメだけでなく、製造業の遠隔支援や医療トレーニング、
そして私たちの働き方を根本から変えるMR技術です。
このXR市場の爆発的な成長から、私たちが学ぶべきことは、「成長は常に曲線的で、ある日突然飛躍する」ということです。
私たちの業務においても、日々の小さな改善に加え、このXRのような非連続な成長を生み出す可能性のある
新しいツールやアイデアに対して、常にアンテナを張っていきましょう。
私もこの視点を大切に、業務に取り組みます。
※「XR(クロス・リアリティ、またはエクステンデッド・リアリティ)」とは、
「VR(仮想現実)」「AR(拡張現実)」「MR(複合現実)」「DR(減損現実)」「SR(代替現実)」など